1日3,000株の生産規模を持つ完全人工光型植物工場を運営する福島県・JA東西しらかわでは10月26日、焼き肉チェーンの牛繁ドリームシステムと協定を締結した。JA東西しらかわが運営する植物工場「みりょく満点やさいの家」で生産したサンチュを牛繁へ提供される。
牛繁は東京都内を中心に展開する全123店舗で植物工場産のサンチュへ切り替え、一部の店舗ではサンチュの販売も行っている。従来は卸売市場から調達していたものを、安定量・高品質のサンチュをJA東西しらかわから一定価格にて仕入れることで、経営の安定化をはかるとともに、復興支援にもつなげる。
一般的な生鮮野菜(リーフレタス、サンチュも同様)を植物工場にて生産する場合、ある程度の規模になると品目を絞って効率的に生産する必要がある。他社の事例でもサンチュに生産品目を絞り、成功した事例もある。
JA東西しらかわでは今後、焼き肉店にて使用される葉野菜の生産・販売も検討しており、他社も含めた業務向け販路拡大に努めていく、という。
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