緑化や植物をデザインに取り込んだベトナムの建築会社Vo Trong Nghia Architectsでは、3つの高層タワーの屋上を緑の空中庭園でつないだデザインを発表した。コンクリートジャングルのホーチミン中心部でも緑にあふれた快適環境を住民に提供することがコンセプトとなっている。
大きな屋上庭園や竹で作られたバルコニーは直射日光を避ける効果があり、建物内部の空調コスト削減にもつながる。
住民は3つの高層タワーにまたがる長い屋上庭園を自由に散歩することができる。計画では8,400㎡の敷地に22階の高層タワーを建築し、720戸を用意する、という。同社はミラノ万博のベトナム・パビリオンも手掛けている有名な建築デザイン会社だ。
近年は世界各国にて環境都市(エコシティー)やグリーンシティを打ち出し、魅力ある都市づくりを推進するプロジェクトが増えている。植物工場や環境制御技術をはじめとした栽培面での進歩、自由な設計デザインを可能にする素材開発のおかげで、今までは不可能であった場所・環境でも植物の緑化や野菜の栽培まで可能となっている。
写真:Vo Trong Nghia Architects、Dezeenマガジンより
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