住友化学は、農薬などの農業関連製品の効力評価・開発・分析を行う「ラテン・アメリカ・リサーチ・センター」をブラジルに設立することを発表した。同リサーチセンターは、住友化学グループが初めて中南米に設置する研究開発拠点で、同社100%子会社である住友化学ブラジル社が運営する。
農薬事業の戦略地域である中南米を対象とした、精密かつ信頼性の高い評価試験を実施することで、現地に最適な製品の開発を加速していく。また、同社がすでに研究開発拠点をもつ北半球と逆の季節である南半球に拠点を置くことで、最適な気候条件の地域を選び効率的に屋外試験を実施できる体制を確立する。
中南米の農薬市場は近年急速に成長し、現在、世界市場の約1/4を占めており、特にブラジルは米国を抜いて世界最大の市場となっている。また、同地域には、世界有数の農業国であるアルゼンチン、大規模なプランテーションを有する中米諸国もあり、新興国などの食糧需要の増加を背景に、農業生産、ひいては農薬市場のさらなる拡大が見込まれています。
<新規研究開発拠点の概要>
名称:Latin America Research Center
立地場所:ブラジル・サンパウロ州
敷地面積:約48ヘクタール(研究棟および試験圃場を設置予定)
開所予定:2016年度
<住友化学ブラジル社の概要>
社名:Sumitomo Chemical do Brasil Representacoes Limitada
所在地:ブラジル・サンパウロ州
設立:1975年6月
資本金:1,205.9千ブラジルレアル(住友化学100%)
社長:グスタボ・ドス・レイス・バスケス(Gustavo dos Reis Vasques)
事業概要:中南米における農薬、家庭用殺虫剤および飼料添加物等の開発・普及・販売
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