オリックス不動産は9月17日、兵庫県養父市でリーフレタスなどを栽培する完全人工光型植物工場を開設すると発表した。兵庫県養父市から廃校となった旧南谷小学校を賃借し、体育館内に植物工場を建設、リーフレタスの栽培に乗り出す。
11月に着工、栽培テスト開始を2014年3月予定とし、本格的な出荷は2014年6月を予定している。
養父市は、過疎化と少子高齢化により児童数が減少しており、これまでにも廃校を利用して、通信制高校や工場が設置されている。今回は水耕栽培研究に取り組む関西学院大が「地域おこしになる」と養父市に提案したという。
完全人工光型植物工場でのリーフレタス栽培は、外気を遮断し無農薬での栽培が可能で、異物混入のリスクが少なく、洗浄工程コストも削減できる。
また、連作障害の心配がないことから、多段(8段)栽培により高効率で安定的な生産ができ、栽培事業開始後、半年で1日あたり約3,000株、年間約100万株(84t)の生産体制を目指す。
なお、工場長1人と従業員約10人が勤務予定で、工場長以外は地元で雇用する見込みである。
■施設概要
所在地:兵庫県養父市大屋町門野地内(旧南谷小学校)
体育館床面積:約482m2
構造・規模:鉄骨造/地上2階建
栽培方法:完全人工光型植物工場
(小面積で高収穫、無農薬栽培、蛍光灯を光源とした森久エンジニアリングの反射板特許技術を使用)
栽培棚数:11列8段式、高さ7m
生産品目:リーフレタス
事業協力:森久エンジニアリング(植物工場トータルエンジニアリング)等
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