大規模なハイテク水耕施設を運営する乙女農園がホウレン草の初出荷/完全閉鎖・人工光による苗生産にも力を入れ、周年・安定供給を実現

総工費10億円をかけ、大規模なハイテク水耕施設を運営する乙女農園(熊本県)が、4月11日に水耕栽培のサラダホウレンソウを初出荷した。初出荷では150キロのホウレン草が熊本県内や福岡に出荷された。水耕施設「クリーンハウス」では、間口45m、全長80mの耐候性硬質フィルムハウス3棟と完全人工光型の植物工場1棟を建設。敷地面積は2万8千平方メートルで、栽培面積は1万3千平方メートルもある。
 
 
完全閉鎖・人工光型の植物工場では主に苗生産に力を入れており、光量・温度管理などをコンピューターで制御するため、周年・安定的に生産可能。生産野菜はサラダホウレンソウ、リーフレタス、サラダ水菜、ルッコラ、ミニチンゲン菜などで年間生産量は約300トン。また、顧客の要望があれば上記以外の野菜の生産も行う予定である。露地もののホウレンソウは種まきから出荷まで40〜50日かかるが、気温や日照などを管理したハウスの中で液肥を使って栽培するため、年間を通し20日ほどで出荷できる、という。
 
 
同社は2009(平成21)年1月に、5軒の農家とともに設立。資本金は1千万円。従業員は8人。同社では「最先端テクノロジーで一元管理した農薬完全不使用の野菜を生産していく。この施設の稼働で甲佐町の農業や熊本県全体の農業を活性化していきたい」と話している。
 
 

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