熊本の乙女農園、植物工場によるサラダほうれん草が初出荷

 太陽光利用型と完全人工光型植物工場にて、サラダほうれん草などを生産する熊本の乙女農園が、商品を初出荷した。

同社は間口45m、全長80mの耐候性硬質フィルムハウス3棟、完全人工光型植物工場を1棟稼働させており、その総工費は約10億円とされている。

サラダほうれん草の他、リーフレタス、サラダ水菜、ルッコラ、ミニチンゲン菜などの葉野菜を生産。年間の生産量は全体で約300トン。

熊本の乙女農園、植物工場によるサラダほうれん草が初出荷
サラダほうれん草は、通常の露地栽培ほうれん草とは異なり、生で食べやすい商品となっている。最近では、サラダほうれん草のサラダも増えている。


人工光型では主に苗を生産しており、太陽光利用型植物工場に苗を定植して、大きく育ててから出荷している。施設全体の敷地面積は2.8ha、栽培面積は1.3haと国内では大型施設に分類される。

同社は2009年に、地域にある5軒の農家とともに設立。資本金は1,000万円、従業員は8人となっている。


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