住友商事グループ、インドにおける農薬トレード現地法人を設立。3,000億円市場を狙う

 住友商事株式会社と住商アグロインターナショナル株式会社は、2018年4月にインドにおいて、農薬トレード現地法人である住商アグロ・インディア社(SAIN社)を設立した。

インドは世界第2位の農業大国であり、農薬市場は約3,000億円規模(2016年:世界第5位)で年率7%程度で伸長しています。同時に農薬原体(注1)などの農業化学品供給国としての地位も高まりつつあります。

インドの農作物生産においては、単位面積当たり収量の改善余地が大きく、安全かつ効率的な農作物生産に対するニーズの高まりを受け、今後も農薬市場の拡大が見込まれています。

SAIN社は、安全かつ高品質である日系農薬メーカーの新剤に関する現地登録・保持・開発機能を担うことを基軸に、販売数量の最大化に努めます。


また、インド国内からの原材料調達強化を図り、日系農薬メーカーの戦略パートナーとしての機能を向上させます。

従来、住商アグロが主に日本から提供していた機能を、SAIN社がインド現地で提供することで、より迅速な対応を可能にします。また、住商アグロの強みである住友商事グループのネットワークを活用した現地調達商材の供給を通じて、アジア農薬市場における存在感のさらなる発揮を目指します。

インド、東南アジアといったアジア諸国では、経済発展や人口増による旺盛な食糧需要が今後も見込まれており、農業生産性の向上が必須となります。

農業生産性の向上は、アジアで農業を生活の糧とする人々の収入増に直結し、農業の不確定性(天候等)による影響を低減することにもつながります。

住友商事グル―プは、アグリビジネスネットワークにおいてアジア地域を欧州、米州に次ぐ第三の重点地域と位置づけており、アジア域内の拠点整備を積極的に進め、アジア各国での農作物生産における安全性や生産性の改善に貢献してまいります。

■住友商事グループの農薬販売網
住友商事グループ、インドにおける農薬トレード現地法人を設立。3,000億円市場を狙う
(注1):農薬原体とは、農薬の有効成分が化学合成によって製造されたもの。一般的に、有効成分の純度が高く取り扱いが難しいため、製剤とよばれる物理加工プロセスを経て最終製品となる。


■SAIN社 会社概要
会社名 : Sumisho Agro India Private Limited
本社所在地 : インド共和国マハラーシュトラ州ムンバイ市
出資構成 : 住商アグロインターナショナル株式会社 99パーセント
住友商事株式会社 1パーセント
従業員 : 6名
主要事業 : インドにおける農薬・農業資材などの開発・登録・販売


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