代替肉ブームの到来、海外の市場動向レポート

食品企業による代替肉企業買収が活発化

 Sonic Drive-Inがハンバーガーで使用したパティは、牛肉とキノコを用いた、いわば「半」代替肉であるが、一方で、ブロッコリー、ズッキーニ、玉ねぎ、人参、豆類、米、キヌア、オート麦、マッシュポテトなどといった植物に由来する「完全」代替肉の開発も進められている。

植物由来の代替肉は、肉に近い食味の再現という点において高度な技術を必要とするが、近年その技術力などを求めて食品企業による代替肉企業買収が活発化している。

2017年2月にカナダの食肉卸会社Maple Leaf Foodsが買収したLightlife Foods(米国)と、同月にベルギーの食品小売会社Colruytk系投資会社が買収したOjah(オランダ)は、いずれも植物由来の代替肉を製造する点で共通する。

また、2016年10月に米国の大手食品企業Tyson Foodsが株式の5%を取得したBeyond Meat(米国)も、同様に植物由来の代替肉を製造する企業であった。


 こういった動きの背景として、代替肉の食味改良技術の向上に伴い、植物由来代替肉のマーケティングにおいて、消費者に対して健康面だけでなく食味自体(肉の代替品として満足のいく水準)を訴求することが可能になりつつあるという点を見逃すわけにはいかないだろう。

代替肉ブームの到来、海外の市場動向レポート
例えば、上記のOjahでは、代替肉商品「Beeter®」(オランダ国外向けには「Plenti」の名前で展開)の消費者への訴求において、グルテンフリー、植物由来、非遺伝子組み換え、少ない脂肪分・塩分、豊富な食物繊維、コレステロールフリー、という健康面だけにとどまらず、レストランのシェフやタレントを起用した食味の訴求にも力を入れている。
※ 写真: Ojah(オランダ)の代替肉商品「Beeter®」Ojahホームページより引用

投稿者プロフィール

八隅 裕樹
八隅 裕樹
・神戸大学経営学部 卒(2012年)
・兵庫県信用農業協同組合連合会 入会(2012年~現在)
・コロンビア大学ビジネススクール 客員研究員(2017年~現在)

【資格】
・中小企業診断士 ・応用情報技術者

【研究】
・農業、食品産業 ・農業金融、協同組合金融 ・金融・経済史