植物工場向けの設備プラント・LED光源などを開発する、日本アドバンストアグリは、アメリカ合衆国オハイオ州コロンバスにて7月15日から18日の4日間実施されるCultivate’17展示会へ3年連続出展する。
毎年、オハイオにて開催される本展示会には、全米から農家・園芸家が集い、最新の機器や品種についての講演や展示が行われ、アメリカの農業の基盤を支えるイベントの1つとなっています。
本年度は、北米のお客様にて多数ご採用頂いている 3波長 ワイドバンドLED Barタイプ植物育成用光源の他に、近年、アメリカでも需要が非常に高いイチゴ栽培用としてFlat-Panelタイプ光源、国内関連企業と共同開発を行った新型育苗装置を中心に展示を行います。
育苗装置の需要と利用の可能性
近年、アメリカでも異常気象が頻発し、農家に多大なダメージを与えており、その中で、安定した需要を確立しているのが植物工場と苗事業になっております。
弊社では、そのような状況下の北米市場において、この度、新規開発した育苗装置を展示し、拡販を実施致します。
今回の展示会では、弊社北米販売店 Agrivolution.llc(代表取締役 Richard Fu)と共に、育苗装置の利点を分かりやすく栽培事業者へ伝える為、プレゼンテーションもおこない、これまで育苗装置の存在を知らなったお客様が、弊社装置のポテンシャルをより多く感じて頂けるように、北米市場への拡大を積極的に行って参ります。
苗・施設園芸そしてマイクログリーンの栽培へ
弊社の育苗装置は、施設園芸用途から苗栽培、そして近年アメリカでヘルシーブームの火付け役ともなっているマイクログリーン/マイクロハーブの生産にも非常に効率的である事から、様々な方向性のお客様に興味の持っていただけるような展示を実施します。
また、国内でも、マイクログリーンの生産/販売に着手しており、北米市場・日本市場にてマイクログリーンを新しい植物工場のスタンダードとする為に、日々作物の研究や栽培を行っております。
※ 写真 育苗装置稼働中の様子
イチゴ栽培に特化した照明の販売
弊社では、2016年に販売したフラットパネルの可能性を模索する為、アメリカやシンガポールを始め、様々国のお客様への聞き取りを行ってきました。
その中で、フラットパネルを利用されるお客様の用途に最も適していたイチゴに着目し、収量を増やす為の新たな赤系波長を加えたラインナップでの販売を開始致しました。
46Wの本製品は、低発熱、IP66防水、電源調光可能になっており、本年度の展示会では、46Wイチゴの栽培用に加え、2018年より販売を予定している90Wのハイパワータイプフラットパネルも出展し、薬草育成用光源としての展開も検討致します。
防水性に特化した本製品は、グリーンハウスでの使用や樹間補光等にも利用頂ける為、本年度の弊社主力製品として北米を中心に展開を行っていきます。
今後の北米への販売展開
2016年度より弊社では北米への製品展開に注力し、新たな市場を開拓する事に成功致しました。
現在、北米にて数千台の規模で利用され、高い評価を得ているLED Barの販売を通じて見えてきた顧客ニーズにマッチした形の製品を提案する事で、今後の北米市場の可能性を大幅に増加することができると考えております。
新製品2機種に加え、今後は弊社ODA事業におけるラオス産原料を用いたオーガニックハーブティー”アグリのしあわせ健康茶”や植物原料などの市場を模索しながら、“次世代の農業から健康と美容を科学する”というテーマを掲げ、弊社の栽培/加工/研究技術や植物工場ノウハウを世界的に広め、次世代農業の可能性と健康の大切さについて世界へアウトプットして参ります。
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