アマゾン、植物工場の主力販売先スーパー「ホールフーズ」を137億ドルにて買収

 アメリカのAmazon.com(アマゾン・ドットコム)は、オーガニック商品などを中心に取り扱う高級スーパーのホールフーズ・マーケットを137億ドルにて買収することを6月16日に発表した。

年間7,000~8,000億ドルの巨大市場といわれる米国の食料品ビジネスに対してアマゾンでは、ネット上のオンライン、リアルな実店舗(小売スーパー)の両方を最大限に活用しながら、業界トップのウォルマートを追い上げる。

今回のAmazonとの連携について「高品質・経験・利便性・イノベーションを顧客にもたらし、同社の価値を最大限に高める良い機会になった」とホールフーズの共同設立者・CEOのジョン・マッキー氏は述べている。

今後もホールフーズのブランド名は継続し、世界中のベンダー・パートナーとの関係性は維持する。また、テキサス州・オースティンにある現在の本社も移動する予定はない、という。

ホールフーズ・マーケットについて

1978年にテキサス州・オースティンにて設立。自然食品・オーガニック食品・地産地消などの商品をメインにて取扱い、「健康・環境」といったテーマを訴求するアメリカの代表的なスーパー。

2016年度の売上高は約160億ドル、米国を中心にカナダ、イギリスなどにも進出しており460店舗以上を展開している。

アマゾン、植物工場の販売先・小売企業「ホールフーズ」を137億ドルにて買収

ニューヨークの店舗ではスーパーの屋上スペースにてオランダから輸入した太陽光利用型植物工場を設置し、究極の地産地消(スーパー・ローカルフード)ビジネスに挑戦している