総合人材サービスのパーソルグループで、障がい者雇用支援事業を手掛けるパーソルサンクス株式会社は、2018年6月に締結した横須賀市との農福連携協定に基づき、障がい者の農作業事業所「よこすか・みうら岬工房」を開所した。
■事業概要:横須賀市における農業分野の課題解決・発展に寄与 2020年までに30名の障がい者雇用を目指す
近年、農業従事者の減少・高齢化による担い手不足によって、耕作放棄地の増加、生産性の低下が全国的に広まっており、農業分野の人材確保は大きな課題となっています。
横須賀市においても例外ではなく、人材確保にむけた新たなスキームが求められています。
一方、障がい者雇用においても、2018年4月からの法定雇用率引き上げに伴い、これまで以上にその必要性が高まっていますが、雇用元の不足や職域拡大などが課題として顕著化しています。
特例子会社と自治体による農福連携協定の締結は今回が全国で初の試みであり、農業・地方経済活性化と企業の障がい者雇用拡充とを同時に支える協定としてのモデルケースの確立を目指します。
また、パーソルサンクスでは、生産拡大とともに障がい者雇用を増やし、2020年3月までに、30名の障がい者雇用拡大を目指します。
■横須賀市における「よこすか・みうら岬工房」の役割
2018年10月より開所する「よこすか・みうら岬工房」では、横須賀市内の農園との業務契約により、指導スタッフと障がい者のメンバーが請負先の農園において、種の定植、作物の収穫、出荷の準備などの農作業業務を請け負うほか、
農福連携勉強会や農福連携推進セミナーなどを開催し、本協定に基づく事業により蓄積されたノウハウを横須賀市と共有し、地域貢献を目指します。
また、農業の垣根を越え、障がい者雇用促進セミナーなどの開催や職場体験実習の受け入れを積極的に実施いたします。
■パーソルサンクス株式会社について<https://www.thanks.persol-group.co.jp/>
パーソルグループの特例子会社として、1991年12月の設立以来、よこはま夢工房でのクッキー製造・販売をはじめ、スポーツ競技活動と就労の両立を支援するChallenged Athlete Support(障がい者アスリート支援制度)を実施するなど、障がい者の自立および成長を幅広く支援しています。
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現