水戸市と養命酒製造、地域に根差したハーブ料理人の育成へ

 養命酒製造株式会社と水戸市は、茨城県水戸市内の中川学園調理技術専門学校の協力を得て、5月30日より、今年度の同校における年間カリキュラムとして「ハーブと水戸市産農産物を活かした教育カリキュラム」をスタートした。

水戸市と養命酒製造株式会社とは、2016年7月から薬草を活用した官民協働プロジェクトに取り組んでおり、今年4月にオープンした「水戸 養命酒薬用ハーブ園(水戸市植物公園内)」を核として、薬膳メニュー開発やハーブイベントの実施等「見る・触れる・食べる」といった体験を通して薬草やハーブを身近に感じられる活動を進めてきました。

水戸市と養命酒製造、地域に根差したハーブ料理人の育成へ
今回の教育カリキュラムの実施は、ハーブを通して水戸市植物公園とも協力関係にある中川学園調理技術専門学校と協議を重ね、未来の料理人に地元のハーブや農産物の知識・活用法を学んでもらい、地域に根差した「ハーブ料理人」の育成につなげ、「人」の育成を通じた地域貢献を行うものです。

将来的には、同カリキュラム内で開発したレシピを元に、料理の製作・販売を行う企業を募るなど、ハーブと水戸市産の農産物を活用した新しい料理として商品化を目指します。

また、地域に根差した「ハーブ料理人」を育成することで、薬草・ハーブの需要を拡大し、国内原料調達を見据えた薬草・ハーブの“栽培”の需要拡大につなげていくことも期待しています。このような教育カリキュラムの実施は、養命酒製造株式会社としては初の試みです。

■中川学園調理技術専門学校(http://www.nakacho.com/)
水戸市内唯一の調理技術専門学校。調理師養成を始めて約50年、地域に根差した活動を続け、数多くの地域貢献事業に参画。卒業生は市内・県内だけでなく、都内有名店などでも活躍している。今回の教育カリキュラムは、2年目の生徒70人を対象に行う。