世界最大の小売企業であるウォルマート・ストアーズは8月8日、会員制ECマーケット・プレイス「Jet」を運営するジェット・ドット・コム社を約33億ドルで買収することを発表した。
約30億ドルは現金で、3億ドルはウォルマートの株式で支払われる。ショッピングサイトの強化に向けたリソースを手に入れ、同市場のトップであるアマゾン・ドット・コムに対抗する。
同社は、オンラインを利用して気軽にストレスなく低価格商品を購入できるビジネスモデルとして、2015年7月にJet.comのサービスを開始。サービス開始1年間の流通総額(GMV:Gross Merchandise Value)は10億ドルとなっており、月間の新規顧客は40万人、1日あたりの注文数は2万5000件を超える、という。
ウォルマートはジェット・ドット・コムの独自開発技術と同社の顧客データベースを手に入れることができる。ウォルマートの昨年のオンライン売上高は140億ドルと、アマゾンにおける商品・サービス売上高の990億ドルの14%にとどまっている。ウォルマートは「Jet」を取り込むことで、EC事業を拡大させていく、という。
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