オムロンベンチャーズ株式会社は、有機・自然農法による野菜の生産販売、生産技術の開発を行う株式会社オーガニックnicoへ出資を実施した。オーガニックnicoは、土と生態系を生かした世界トップレベルの生産性の有機農場の実践・普及を目指す企業である。
オーガニックnicoの有機・自然農法は、農薬化学肥料を使用せず、有機質肥料や天然由来農薬に頼りすぎない、土と生態作りを基本としている。土作りを中心とする有機農法のシェアは、日本で0.4%と現状は低いが、同社では2025年に日本における有機農産物のシェアを25%まで引き上げて、有機農産物が当たり前になることを目指した「ニコニコ(2525)運動」を実施している。
また、自然エネルギーを最大限に利用した「エコグリーンハウス」は、量産モデルの発売を今秋開始する予定であり、同モデルは、職人芸を可視化し、省人化と安定生産を実現する計測制御システムでオムロン製のPLC(プログラマブルコントローラ)が使用されている。同モデルは2015年10月14~16日に幕張メッセで開催される、日本最大級の農業商談展「第5回 国際 農業資材EXPO」に出展する(写真:同社WEBサイトより引用)。
株式会社オーガニックnico会社概要
会社名:株式会社オーガニックnico
代表取締役社長:中村 新
所在地:京都市西京区大原野灰方町128
資本金:1910万円
設立:2010年5月18日
事業内容:有機・自然農法による野菜の生産販売、生産技術の開発
ホームページ:http://organic-nico.com/
中村新氏について
代表取締役社長の中村氏はオムロンの出身で、20年にわたって光を用いたセンサーの研究開発・商品企画を担当。その後ベンチャー企業、農業の従事を経て、2010年にオーガニックnicoを設立しました。これまでの経験を活かした有機農法の研究開発に取り組み、「最新の技術を用いて自然の力を最大限に引き出す」コンセプトの具現化に向けて取り組んでいます。