モスフード、全国5例目の農業生産法人によるトマトの周年生産へ

 モスバーガーを展開するモスフードサービスでは、モスバーガー店舗で使用する生鮮野菜の安定した調達と産地との協力体制強化を目指し、4月10日に農業生産法人・株式会社モスファームマルミツ(熊本県八代市)を設立した。

8月より本格的な作付けを開始。当初は、トマト約90トン(年間収穫総量)を生産する計画。同社による農業生産法人を設立するのは全国で5例目、熊本県ではモスファーム熊本に続き2例目となる。

モスフード、全国5例目の農業生産法人によるトマトの周年生産へ

 モスフードサービスでは、過去数年、天候異変や新種の病気発生、農業現場の人手不足などに左右され、生鮮野菜の安定調達は困難な傾向にあった。特に9月~11月の端境期の品質の良いトマトを安定供給することが難しく、新設した農業生産法人では、年間を通し糖度、酸味に優れた高品質なトマトの安定供給を目指す。

 新設した株式会社モスファームマルミツは、モスフードサービスと農業生産法人マルミツアグリ株式会社(熊本県八代市)との共同出資会社で、資本金は5000万円。モスフードサービスは新会社に対し3500万円を出資し、70%の株式を保有する株主となり、議決権ベースは24.8%と、1/4以下(※)となる。

※一般株式会社の農業生産法人への出資について
農地法により「株式の譲渡制限」があり、農業関係者(農家、農協等)以外の構成員は、総議決権の1/4以下と決められています。

※ なおこの事業は、JAグループと連携し、農業法人の発展を支援しているアグリビジネス投資育成株式会社からの出資を受けることが決定しており、最終的な資本金は、7500万円になる予定