レグルス、イチゴ・トマト植物工場にも最適な高出力LEDを開発

※ 最新情報 レグルス株式会社は2016年7月に倒産した。

 植物工場をターゲットに植物育成用の超高性能LED照明の開発・販売に力を入れるレグルス株式会社では、従来では光量不足にて栽培が難しかったイチゴ、トマト、オクラ、ワサビといった高付加価値野菜も栽培できる、高出力LEDの開発に成功した、という。

高出力LEDでは、他社商品の10倍の電流を流せる。さらに、特殊レンズをつけて光の拡散を防ぐことで、さらに光量を確保している。

同社では、東南アジアでLEDチップを調達・中国の協力工場で組み立てる仕組みを構築。光合成に最適な波長(470nm, 660nmにピークを持つ)を含む2種類のLED商品を販売していく。


 植物工場への新規参入企業に対しては、LEDだけでなく、プラント全体の設計・導入を行う。社内の試験栽培ではイチゴ、ワサビなどの栽培にも成功している、という。

同社によると、今回の新商品LEDを利用することで、イチゴやトマトの生育は良い。こうした果菜類には強い光量が必要となり、光合成に有効な400~700nmまでの波長の光量子束密度(光合成有効光量子束密度,PPFD)としては、300μmol前後を実現している。

上記のようなイチゴの植物工場プラント全体(栽培面積2,000m2)を建設するためには、約5億円が必要となる、という。