イギリスのストックブリッジ・テクノロジー・センターでは、民間企業と連携しながら、LED光源による補光を採用した多段式の太陽光利用型植物工場の建設・運営を開始した。
同機関は、栽培品目や目的(試験栽培・大規模運営ノウハウの確立など)に合わせて、面積の異なる40以上の植物工場を稼働させている。今回の多段式施設もパートナー企業とともに、新たな栽培技術の実証試験を行っていく。
同機関は2001年に設立し、施設園芸分野の技術開発を行っている。
生産者や大学・研究機関と連携しながら研究開発を進めており、教育や研修施設の役割を果たすとともに、あくまで民間企業として様々なサービスを提供することで、独立的な機関となっている。
※ 写真は同社WEBサイトから引用
例えば、生産現場への支援として、農薬や土壌・水などの分析、幅広い植物の病理診断サービス、多数の温室ハウスを保有していることから新品種や新技術の評価・開発などを有料サービスとして提供している。今回、新たに建設した施設も、複数企業との共同研究プロジェクトとして進めていく、という。
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