「自家配合プラントの構築」と「飼料マネジメント」を畜産農家ごとにコンサルティングし、畜産における“手間”と“コスト”の削減を行う株式会社コーンテックは、AIやIoTを活用し、家畜の成長に最適な飼料配合の仕組みを現在、開発している。
今回は、この事業拡大により、畜産業界で問題となっている高コスト、職人頼りのビジネスモデルを改善することを目指し、2019年11月30日より、本プロジェクト向けクラウドファンディング申込み受付を開始した。
【「輸入頼り&高コスト」な畜産業界 養豚経営コストの6割以上が飼料代】
■海外輸入に依存、割高な飼料を利用
食肉に不可欠な畜産業における、餌の大半が「配合飼料」の輸入に依存しており、特に養豚業界に関しては経営コスト60%以上を占めてしまっているのが現状です。
■栄養価計算が難しい飼料=深刻化する後継者問題
コストを抑えるためには、自家配合が有効ですが、極めて専門性が高く実現困難です。その結果、ベテラン飼育者の“経験や勘”に頼っており、「配合飼料」に頼らざるをえず、輸入がストップした途端に食料飢餓などの問題を引き起こすリスクを秘めており、資源の少ない日本においては餌の自給を真剣に検討しなければならないと考えています。
【資料】令和元年 農林水産省 飼料をめぐる情勢 生産局畜産部飼料課
【家畜にかかる餌の“コスト”を最大限削減し、自家配合プラントで畜産の儲かる仕組みを創る】
■100か所以上導入、20~30%の利益改善
弊社は、畜産農家が自家配合を行える仕組みを整えていくことで、餌コストの削減ができる環境を構築します。そのために、自家配合プラントを活用していきます。今まで、自家配合プラントを100か所以上に導入してきましたが、独自の設計を行うことで、1畜産農家さんあたり20~30%の利益改善をしております。
■AI&IoT活用、ノウハウ無しでも自家配合が可能に
この自家配合プラントに、IoT技術を組み込み、センサーによる遠隔での「飼料」と「環境」の監視・データ取得を行います。そのデータと、餌の最適な配合バランスをAIにより分析することで、今までナレッジがないと行えなかった、自家配合が行える仕組みを提供します。
【最先端の自家配合プラントで自動化実現 20年分の餌配合データ・環境データ活用でAI開発中】
弊社のプラントは、従来必要だったオペレーターや配合担当者を不要とする、24時間稼働の仕組み構築を目指します。
現時点でも、機器を使った自動化を実現できていますが、今後は、IoTデバイスを活用した、「監視」、「制御」、「データ収集」などの、フルオートメーション型の最先端プラント設計を行います。そこで得たデータを元に家畜にとって最適な配合をAIが自動計算することで、自家配合プラントの24時間フルオートメーション化実現を目指します。
詳細について
https://fundinno-stg6dw.com/projects/787?token=BAhbBmkCEwM%3D–0adab208cde5f771fc62c3c582463040bad12cfd&fbclid=IwAR2KEKQ_3RkskV0cSyANYuStl1CoOrJ7vSGDPct2M0OknXbZv2Hw7on-r_k
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