株式会社大気社は、植物工場事業において、さまざまな栽培条件下で、実証実験を行う顧客のニーズへの対応を強化するため、東京都板橋区に植物工場の実証開発センターを設立する。
同社は、完全人工光型・水耕栽培植物工場システム「ベジファクトリー」の研究・開発を2010年より進め、すでに国内外で6件の受注実績があります。
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その中で、世界初の結球レタスの安定量産化や、生産から加工までワンストップで行う一貫した支援などのサービスを提供してきました。
近年、野菜の安全性や品質確保へのニーズがますます高まっています。当社が取り組む完全人工光型植物工場産レタス類の国内市場規模(生産額合計)は、5年間で2倍強に拡大すると予想され、それ以降も、業務用・加工用野菜のニーズの増加から、同等のペースでの増加が見込まれています。
そうした市場動向や顧客のあらゆるニーズに迅速・的確に対応するために、現状の研究施設に加え、スピーディーな対応が可能となる東京都内に、新たな研究施設を設立します。
同施設の設立を通じて、顧客に大気社ブランドの野菜の量産栽培状況を見学していただくとともに、顧客からのニーズの多い、栽培環境を変えて行う品質改善、量産技術、新商品開発など実証にフレキシブルに対応していきます。また、同施設は、地域に向けて「開かれた研究施設」を目指しています。
植物工場実証開発センターの概要
所在地:東京都板橋区新河岸1-6-1(高島平駅から徒歩12分、高島平ICから約2km)
建物概要:鉄骨造、地上1階建て
延床面積:約450m2
設備構成:栽培実証施設、要素技術開発実証施設、加工商品開発施設、ショールームおよび事務室
投資額:約1億円
今後の方針
野菜の安全性や品質への社会的な要請の高まりと、飲食店やコンビニ向けなどの業務用野菜の安定供給という市場ニーズに応えるため、現在、品質と栽培期間を変えることなく、通常レタスの約3倍の重量の業務用大型レタスを確実に量産できる技術や、植物工場の完全オートメーション化の実現を目指しています。
それにより、レタス1個あたりの生産単価を下げ、生産効率を大幅に上げることができると考えています。当社では、引き続き「ベジファクトリー」のブランド認知を高めるとともに、国内外で安心安全な植物工場プラントを展開していきます。
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