植物工場NOUMANN、タイ研究所BIOTECと共同研究に関する基本合意へ

 福井県美浜町にて、大規模な完全人工光型植物工場を運営する株式会社NOUMANN(ノーマン)は12月15日、タイ国立遺伝子生命工学研究センター(BIOTEC)と、共同研究に関する基本合意書を取り交わした。

植物工場NOUMANN、タイ研究所BIOTECと共同研究に関する基本合意へ
同社では今後、植物工場に関する知識、技術や資材、施設運営ノウハウなどを提供しながら、野菜の栽培に最適な環境条件などを共同研究していく。そのため、1年以内にタイのBIOTECの敷地内(バンコク)に共同で、タイ初の植物工場を建設する予定としている。


 株式会社NOUMANN(ノーマン)は2014年10月、植物工場ビジネスを展開するために設立された企業。2016年2月より野菜の出荷を開始し、リーフレタスを中心にハーブ野菜のほか、国内では非常に珍しい結球レタスの生産を行っている。

1日の生産能力は、全てをリーフレタス換算すると「約6,400株/day」。世界的にも推奨されている食品の衛生管理手法HACCPにも対応しており、結球レタスとリーフレタスを栽培し、そのまま食べられるレタスミックスのパック商品なども出荷している。

植物工場NOUMANN、タイ研究所BIOTECと共同研究に関する基本合意へ
 今回の基本合意には、NOUMANN(ノーマン)が運営する植物工場プラントを建設した大気社が、仲介コーディネータとして役割を果たしている。

大気社は、海外市場にも積極的に進出しており、ベトナム(ベトナムルファーン グリーンファーム/2015年完成)での建設の他、今年に入って、タイのアユタヤに自社の研究施設を建設している。

タイに建設した自社施設は、1日60株ほどの小規模だが、東南アジアでの事業展開を目指し、ショールームとしてレタスの試験栽培を行っており、こうした活動を通じて、タイ国内でも植物工場が急に注目されるようになった、という。