シリアル食品の世界シェアトップブランド、ケロッグ社が、CSRの一環として2013年3月よりグローバルで推進している朝食提供支援プログラム「Breakfasts for Better Days™」の新たな目標として、食料支援を必要としている世界中の子どもたちやその家族にむけて、2025年までに全世界で25億食分の食料を寄贈する計画を発表した。
また、日本においては、この「Breakfasts for Better Days™」の新たな目標を達成するための皮切りとして、10月16日の「世界食料デー」にむけた従業員ボランティアによる製品寄贈活動を10月14日(金)に実施した。
同社は、「Breakfasts for Better Days™」を通じて、食料支援を必要としている世界中の子どもたちやその家族にシリアルなどを提供し、活動初年度の2013年度から2016年末までに各国合計で10億食分の製品寄贈を実施することを目標としていたが、今年10月の時点で製品寄贈量は17億食以上に達し、目標を大幅に上回って早期に達成した。
2050年までに全世界の人口は90億人に達し、世界における食料供給量は現状よりさらに70%必要になると推測されている。この状況を背景に、ケロッグ社は「Breakfasts for Better Days™」の新たな目標を発表した。この新目標は、以下の5項目によって構成されている。
1:世界各国におけるフードバンクおよびその他団体との連携により、食料支援を必要としている世界中の子どもたちやその家族にむけて、2025年までに合計で25億食分の食料を寄贈
2:世界各国の「Breakfast Club」(朝の学童保育)への支援拡大を通じて、200万人の子どもたちに朝食を提供
3:「Climate Smart Agriculture」(気候変動対応型農業)の支援により、農作物の収穫量を増やし、気候変動に対する耐性を高め、ポストハーベスト・ロスや食品廃棄を減らすことで、世界各国の50万人の農業従事者とその家族およびコミュニティを支援
4:世界各国のケロッグ従業員が、フードバンクや朝食提供支援プログラムにおいて、延べ45,000日のボランティア活動に従事
5:チャリティ企画連動プロモーションやWEBサイト・SNS等におけるキャンペーンへの参加を通じて、世界中の延べ3億人の方々が「Breakfasts for Better Days™」に参加
世界各国のケロッグでは、「Breakfasts for Better Days™」の一環として、毎年10月16日の「世界食料デー」にむけて、従業員によるボランティア活動を実施している。今年、日本ケロッグでは、2008年以来、食品サポーターとして支援を続けているフードバンク「セカンドハーベスト・ジャパン」との共同企画を実施した。
当企画は、10月14日(金)にセカンドハーベスト・ジャパンのオフィスと日本ケロッグの高崎工場の2カ所において実施され、日本ケロッグの従業員ボランティアがシリアル4種類を、セカンドハーベスト・ジャパンから児童養護施設や母子支援施設、子どもの生活支援団体をはじめとする計60の施設や団体へ配送手配を行い、支援が必要な子どもたちに朝食用シリアルを届けた。
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