高知県では冬が旬のフルーツトマトが11月より出荷を開始する。フルーツトマト発祥の地の高知では、糖度・酸味のバランスの良い高品質ブランド・トマトを周年生産している他、日本一の生産量をほこる「にら」も、露地と温室ハウスにて周年栽培が行われている。
東京・銀座にも高知県のアンテナショップ「まるごと高知」を運営しており、様々な特産品を購入することができる。
世界有数の「トマト王国」!高知県はフルーツトマト発祥の地
甘いだけじゃない。酸味、甘味、食味の三拍子が揃うのが高知産トマト
高知県はフルーツトマト発祥の地。全国的に有名な「徳谷トマト」をはじめ、豊富な日照時間と、平地、山地の標高差を生かして糖酸バランスがとれている高品質なブランドトマトが一年中収穫されます。
フルーツトマトの始まり
1970年、台風の被害により農地に海水が流れ込み、土壌に強い塩分が残ったため、本来大玉に育つはずだったトマトは、塩害のためピンポン球くらいにしか育ちませんでした。その小玉のトマトは濃厚でミネラルバランスの良い甘いトマトでした。それが現在のフルーツトマトの始まりです。
冬春トマトの時期到来。11月上旬から順次出荷開始!
夏野菜のイメージがあるトマトですが、高知では「冬春トマト(収穫時期:11月~6月)」が種類豊富に栽培されています。冬春トマトの中でもユニークなものをご紹介します。
高知県は「にら」生産量日本一!
高知県は「にら」の収穫量、出荷量とも全国1位のシェアを占めています。高知の「にら」は肉厚で幅広の葉、香りの強さが特徴。日照時間が長く温暖な気候は栽培に適しており、露地とハウスで1年を通じて栽培されています。
葉先から根元まで栄養たっぷり
食物繊維豊富な緑黄色野菜。ニンニクにも含まれるアリシンが独特な香りの元。辛みのもととなる硫化アリル類の一種であるアリシンは、ビタミンB1の活性を高め、血液を固まりにくくする働きがあります。また、カロテンやビタミンEを多く含み、ビタミンB群の一種である葉酸も豊富です。
特許取得「パーシャルシール包装」で鮮度抜群
収穫期を迎えた「にら」は1株づつカマで収穫され、「そぐり」と呼ばれる調整作業できれいに整えられます。その後、束ねられた「にら」は、出荷工場で「パーシャルシール包装」を施され、出荷されます。
【パーシャルシール包装について】
青果の鮮度を保つための包装技術で、高知県農業技術センターが2001年に特許取得。通常の出荷体系では、包装フィルムを完全密封したり逆に封をせずに産地~市場~消費者へと届けられているが、パーシャルシールは包装フィルムをとじ合わせる際、完全密封ではなく部分的に接着し、肉眼では見えない程度の隙間を作るのが特徴。
青果は、収穫後も呼吸を続けるため、時間の経過と共に鮮度が低下するが、パーシャルシールはその微妙な隙間によって野菜の呼吸量を意図的に調整し、包装袋内を低酸素、高二酸化炭素状態にして呼吸を抑える仕組みとなっている。
高知県のアンテナショップ「まるごと高知」 http://www.marugotokochi.com/index.html
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