カナダに本社を置くパプリカ・トマトの生産・販売企業であるサンセレクト社では、今年の秋から太陽光利用型植物工場によるハイテク施設を拡大し、同社の生産拠点であるカリフォルニアでの生産能力を2倍に拡大する予定。
施設の建設は8月には完了し、今年の秋から出荷を行う。施設への投資には同社の他、マーケティングパートナーのオッペンハイマー・グループも共同投資を行っている。
同社では既に、米国カリフォルニアのテハチャピにて、約13haのハウスを2014年10月に稼働させ、3種のパプリカ(レッド・オレンジ・イエロー)と房つきトマト(vine tomato)を生産している。拡大させるエリアでも赤パプリカ、房つきトマト、ミニトマトなどを生産する予定としている。
小売向け商品には、機能性フィルムを採用したパッケージング用の自動梱包機を導入し、長期保存を実現し、廃棄量削減にも寄与する。同社によると、こうした工夫により25%もの食品ロスの削減につながる、という。
その他、バイオマス発電にて発生するCO2をクリーン化し、温室ハウスに利用するなど環境配慮にも積極的な商品ブランドであることを一つの強みとしている。
カリフォルニアでは、地産池消の高品質な商品ニーズが高まっている。同社の施設にて収穫された商品は、地元のスーパー・レストランまで48時間以内には届けることが可能である。
周年で高品質なパプリカ・トマトを供給できる同社では、大きなビジネスチャンスがあると積極的な投資・規模拡大を進めている。
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