経済活動の著しい人口が急増しているような都市部には農地が限られている一方で、近年では都市型農業が一つのブームとなっており、室内での植物工場(多段式による人工光栽培)や屋上スペースを利用した太陽光の植物工場など、狭い面積でも効率よく生産する栽培方式が提案されている。
スペインのデザイン会社であるForward Thinking Architecture社が提案するのは海上での食料生産施設である。
スマート・フローティング・ファーム(SFF)と名付けられた本アイデアは、海上の上にソーラー発電、植物工場による野菜の生産と魚の養殖を一体化させたもの。それぞれの技術としては既に確立したものがあり、既存技術にて実現可能だと同社は解説している。
200m×300mの長方形サイズを一つのモジュールとしており、設置場所によってモジュールを連結させながら、自由にサイズを調整することができる。
基本構造としては、地下に養殖と淡水化施設、1F部分に植物工場による水耕栽培、最上部にソーラーパネル、雨水収集システム、室内に太陽の光を取り込む光ダクトシステムなどが導入されている。
pic: FORWARD THINKING ARCHITECTUREより http://forwardthinkingarchitecture.com/
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