農林水産省は12月16日に平成25年農業総産出額及び生産農業所得について統計結果を発表した。平成25年の農業総産出額は8兆4,668億円で前年に比べ0.7%減少した。夏以降の野菜価格の上昇、果物ではミカンの生産量増加、リンゴの価格上昇、畜産関連(牛・豚・鳥)の価格が上昇したが、米価の大幅下落が大きな影響を与えた。
農林水産省の生産農業所得統計よると、耕種部門の産出額は5兆7,031億円で全体の67.4%を占め、それぞれ米の産出額が1兆7,807億円、野菜が2兆2,533億円、果物が7,588億円、花卉が3,485億円となっている。
一方、畜産部門の産出額が2兆7,092億円で、それぞれ肉用牛の産出額が5,189億円、乳用牛が7,780億円、豚が5,746億円、鳥が7,842億円となっている。
また、生産農業所得は2兆9,412億円で、前年に比べ0.4%減少した。生産農業所得から雇用賃金相当額、支払利子・地代相当額、経常補助金等を控除した労働農業所得(家族)は1.4兆円で、そのうち経営主に帰属する部分である労働農業所得(経営主)は1.0兆円と試算されている。