住友化学、コメの品種から生産管理・販売などの一貫事業を開始

 住友化学は、農業生産法人などコメ生産者への種子や農薬・肥料の提供、栽培管理の支援、さらには収穫したコメの販売などを一貫して行う事業を開始する。これに合わせて、同社では新たにコメ品種を取得し、その研究開発体制を構築する。

同社では、コメの生産・販売事業を始めるにあたって、これまで蓄積してきた農業に関する知見や技術を最大限活用するとともに、株式会社植物ゲノムセンターから良食味と多収性のあるコメ品種(既登録品種を含む)や関連資産を取得し、コメの研究開発体制を新たに構築します。なお、試験栽培は既に開始しており、今秋には試験販売の予定です。

住友化学は、生産者ならびに農業資材やコメの流通関係者との信頼関係を構築しながら、「食味など高品質と低コストを両立させた稲作」という農業の新しい姿を提案していくことで、日本の農業の競争力強化に貢献するとともに、農業関連事業の一層の強化・拡大につなげていく考えです。