植物工場メーカーのシナジーテックが、大阪市西成区のあいりん地区でホームレスの就労支援などに取り組むNPO法人「釜ヶ崎支援機構」に、植物工場プラント一式を寄贈した。大阪市西成区は、生活保護受給者の割合が高く、将来的に受給者やホームレスの雇用につなげる方針である。
・関連記事: シナジーテック、アルミメーカーと連携して小型サイズの植物工場を開発
寄贈されたシステムの内訳は、水耕栽培用水槽とレタス・水菜の苗、合計100株ほど。設備内部は、水耕栽培用水槽(幅1.8m、奥行き0.6m)の3段に、LED光源が導入されており、1段あたり30~40株が定植できる、という。
リーフレタスの場合、約40日で収穫できる。工場は釜ヶ崎支援機構が管理し、生活保護受給者やホームレスが野菜の栽培や販売に関われる仕組みを目指す。
また、大阪市が年度末に経費や収穫量から採算性を検討し、バジルなど単価の高い植物の栽培や、未利用地を活用して菜園を作ることも計画している、という。
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