金印、植物工場による本ワサビ生産技術を確立

 ワサビ商品の製造・販売を行う金印では、植物工場によるワサビの試験栽培に成功した、という。今後は量産化に向けて、施設規模を拡大していく。

同社では約3,000万円を投じて、北海道網走市にある同社の工場敷地内に、約60m2前後の試験栽培プラントを建設。昨年から本ワサビの栽培を行っていた。

ワサビについて、太陽光を利用した水耕栽培を行っている事例はあるが、完全人工光型植物工場による栽培技術の確立は国内初、という。

同社の植物工場では、施設内に水を循環させながら、各種照明(蛍光灯、LED)による最適環境を解明し、生育期間を8~10カ月程度に短縮した。国内生産量が減少している本わさびの安定調達のため、今後は大型施設の建設も進めていく、という。

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