清水建設と東京農業大学は、群馬県川場村と、森林や再生可能エネルギーを活用した事業モデルを同村に構築することで包括連携協定を結んだ。地域資源を持続可能な形で利用し、エネルギーの地産地消やCO2排出枠の創出、環境保全と経済性の両立を可能にする事業の実現を目指す。事業モデルは“元気なふるさとづくり”の手法「グリーンバリュープログラム」と呼ぶ。 地元の森林組合が管理する2万7200haの民有林の間伐が事業モデルの基盤となり、年間500〜700haを手掛ける。間伐材でCO2排出枠を創出するとともに、間伐材を使用して木材製品を加工・販売する地場産業を創り出す。CO2排出枠は、1haあたり年間約6tを想定している。併せて、端材などを木質バイオマス燃料として利用することでエネルギーの地産地消を進める。 さらに、太陽光発電、小規模水力発電、地中熱の活用など、再生可能エネルギー開発の事業可能性調査も実施する。これらが軌道に乗ると、持続的に発展できる“元気なふるさとづくり”が実現するという。事業モデル構築の取り組みで東京農大は、森林の多面的な利用によるエネルギー自給率向上と産業創出に関する調査研究のノウハウを提供。間伐は川場村が担当する。 清水建設は、CO2排出枠創出のノウハウ提供と、創出される排出枠の事業への活用を進める。グリーンバリュープログラムは清水建設と東京農大が2011年10月から3年の予定で展開する共同研究。川場村との協定締結をきっかけに、全国の山村に参画を求めていく。川場村は群馬県北部に位置し、面積85.29km2。うち83%が山林で占められる。2010年10月現在の人口は3898人である<参考:東京農業大学プレスリリースより> ]]>
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