テュフズードジャパンは、イオンアグリ創造株式会社が所有する5農場に対し、適正農業規範の世界標準であるグローバルGAP第4版の認証を日本で最初に発行した。青果物でのオプション1マルチサイト認証(単一オーナーと複数の直営農場への認証)は、アジアにおいても第一号となる、という。以下、詳細プレスを掲載しておく。
国内初! イオンアグリ創造株式会社へ「グローバルGAP第4版」を認証
今回、イオンアグリの直営農場が日本で最初に取得した認証規格であるグローバルGAP第4版は、2011年1月1日より施行されたもので、第3版とくらべると微生物由来の食品安全リスク管理などが改定されています。 生産管理上の安全性を確保する為に、サプライヤーに対して第三者認証を推奨してゆく傾向は、今後益々強まるとみられています。 また農業の「会社組織化」や「六次化」が進む中、今回のように効率的なマルチサイト認証のニーズも増える可能性があります。
グローバルGAP認証取得に関する詳細は以下のサイトをご覧ください。
URL:http://www.tuv-sud.jp/ms/global_gap.html
【グローバルGAPとは】
グローバルGAPとは、ヨーロッパを中心に世界100カ国以上で実践されている適正農業規範の世界標準であり、農業者が日々の農場運営の中で実施すべき農産物の安全性や労働安全の向上を含めた、持続可能性の高い環境保全型農業を実践するためのチェック項目が具体的に定められています。食品安全の意識が高まるなか、これらの要素を盛り込んだ農業規範に則って生産しているサプライヤーを選定するための物差しとして、グローバルGAP認証の取得が求められています。 欧州や世界の農作物市場、特に欧州の大手小売業者においては、グローバルGAP認証の取得が農業生産者に対する取引条件となっています。 そのため、グローバル市場に農作物を出荷する日本の農場に対しても、グローバルGAPの認証取得がもとめられています。
【グローバルGAP第4版の特徴】
これまでは、生産中に使用された全ての農薬の残留検査が要求されておりました。 これがコスト増の原因となり、グローバルGAP普及が進まない一つの要因と考えられていました。 第4版ではこの点を改善し、残留リスクの高い成分のみを検査対象とするよう要求項目が見直され、コストの削減が可能となりました。また、これまではオプションであった選果場も、管理の範囲に必ず含まれる事となり、農場から出荷されるまでのバリューチェーン全体におけるマネジメントシステムを評価する事により、食品安全リスクを抑える事をより意識したものに改訂されています。