大手商社・双日の太陽光利用型のローコスト植物工場。栽培されたトマトをオイシックスなどで販売

以前にも、双日の農事業参入(植物工場ビジネス)についてプレスリリースを掲載したが(関連記事)、どうやら栽培されたトマトを収穫・販売したようなので関連記事を以下に掲載する。双日は農業組合法人の成田ガイヤと共同で事業化した植物工場(太陽光利用型)を運営している。
 
 
床面積が1900平方メートルの施設内にて、4種類のトマト(ミニトマト)を栽培。糖度を測ると、11〜13度と通常のミニトマトの倍の数値もある。成田ガイヤの大木寛技術顧問も「夏は暑さの影響でトマトの糖度は落ちるのに高い数値を記録した」と驚く。その秘密は栽培法にある。
 
 
双日は農業を始めるにあたって、早稲田大発のバイオベンチャー、メビオールが開発した「アイメック植物栽培システム」と名付けた栽培法を採用している。トマトの根の部分をよく見ると、保水力に優れた特殊な薄いフィルムが張ってあり、根が土壌と接触していない。フィルムは土壌に膜を張ったようになっており、肉眼では見えないほど小さい穴が無数にあいている。膨大な数の根を張ったトマトが必死で水や栄養分を吸い取ろうとする
 
 
浸透圧効果で、養液の吸収力を高めるためにトマト自体が糖分とアミノ酸を大量に作り出すという。大木さんは「トマトにストレスを与えることが、糖度の高いトマトの成長につながる」と語る。仕掛けはこれだけではない。フィルムの下には不織布があり、パイプから送り出される養液を含む。今は土の上で栽培しているが、コンクリートの上など土がない場所でも栽培が可能という
 
 
天井もユニークだ。外部と遮断して太陽光を使わずに人工光で栽培する植物工場が多いが、双日の同拠点は開閉式の遮光カーテンを設置。太陽光を利用している。コストも従来型の植物工場より5分の1程度に抑えられるという。9月に収穫したトマトは食材宅配大手のオイシックスなどで販売し、売り上げは好調という。ミニトマトよりも栽培が難しい大玉トマトにも挑戦し、年間25トンの収穫を目指す。今後は早期にトマト以外にも品ぞろえを拡充し、多品種の生産に道筋をつけることが必要だ。「トマトはまだ入り口」という。主力事業に育つかはこれから本番を迎えるようだ。
<10/7: 日経産業新聞の記事より引用>
 
 

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植物工場・農業ビジネス編集部

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