Happy Quality、イノチオアグリと共同で「AI灌水制御装置」を利用したトマトの試験栽培を開始

農業×AIを活用し、農業支援および青果卸売業務を展開する株式会社Happy Qualityは、農業施設や農業資材の販売を手掛ける国内トップクラス農業総合支援企業であるイノチオアグリ株式会社と共同で「AI灌水制御装置」を用いた高品質・高機能トマト「Hapitoma(ハピトマ)」の試験栽培を開始した。

Happy Quality、イノチオアグリと共同で「AI灌水制御装置」を利用したトマトの試験栽培を開始
<共同試験栽培開始の概要と背景について>
ハッピークオリティーはこれまで、自社の主力製品である高品質・高機能トマト「Hapitoma」を安定的に生産するためにAI等の技術開発を行ってまいりました。

トマトをはじめとした植物の生産においては、日照量に応じて果実表面温度や飽差、蒸散量を鑑み緻密に潅水をコントロールするなど高度な栽培技術が必要不可欠です。

当社は、静岡大学情報学部と連携し「葉のしおれを画像認識により分析・潅水するAI潅水システム」の開発を行い、多様なセンサによるデータ収集システムと深層学習を用いたAI潅水システムを確立いたしました。


一方、イノチオアグリは、農業の現場となる農業施設および栽培システムの開発から設計、製造、施工までを自社で行っており、多様な灌水パターンの設定が可能なオリジナル灌水制御盤システム「AQUA BEAT(アクアビート)」を展開しています。

将来的には当社のAI潅水システムと、イノチオアグリのもつオリジナル灌水制御盤システム「AQUA BEAT(アクアビート)」を組み合わせることで、生産者に貢献する新たなAI潅水制御装置の開発と普及を目指します。

今回の試験栽培においては、ハッピークオリティーとイノチオアグリの双方の技術を組み合わせてシステムの改良やアップデートなど実施、またその新システムを用いた高糖度トマトの試験栽培を行います。

現在すでに9月下旬より、試験栽培にて収穫した高品質・高機能トマト「Hapitoma」の出荷を開始しております。


<今後の展望>
当社はイノチオアグリとの共同栽培試験により、AI潅水制御装置の普及モデルの完成を目指しております。当社の持つ栽培技術やノウハウのライセンスなどに加えて、AI栽培を提供することで農業のFC化実現を図り、社会課題でもある高齢化や後継者・労働力不足、収益の減少等を理由に離農する農業者を食い止め、新規就農者や若手農家の早期の収益化を目指していくビジネスモデルを全国展開してきたいと考えております。


「Hapitoma」とは
「Hapitoma」は、光センサー選果機によって一粒ずつ糖度・形・リコピンを計測・選別し、厳しい基準をクリアした高品質・高機能なトマトです。

「ストレス緩和」の機能性表示食品としても認定されており、リコピンは通常のトマトの2倍以上、糖度別に6度〜10度のライナップをご用意、お好みに合わせて選んでいただけます。また味の品質はもちろん、減農薬で丁寧に栽培しているため安心・安全な栽培を行っています。


<ハッピークオリティーとは>
当社は、静岡県で「農業の新しいStandardを作る」というビジョンのもと、農家の減少や高齢化により匠の農業技術が失われるといった“農業における社会課題”を、“テクノロジー”で解決するためデータドリブン農業の研究開発を行っております。

現在、※新規就農者が抱える課題として最も高い「所得が少ない」、「技術の未熟さ」という点に対して、市場流通や農学、テクノロジーといった専門知識を持つメンバーによる研究開発を重ね、ビックデータやAI、光学センサ等を用いて、高品質・高単価なメロンやトマトの安定生産、FC農家からの全量買取および品質保証による高単価販売を実現してまいりました。

※出典:【農水省】平成23年度 ⾷料・農業・農村⽩書


【株式会社Happy Quality 概要】
(1) 社 名:株式会社Happy Quality(ハッピークオリティー)
(2) URL:https://happy-quality.jp/
(3) 代 表 者:宮地 誠
(4) 本社所在地:静岡県浜松市南区飯田町1567-1
(5) 設 立 年 月 :2015年2月
(6) 関連会社:アグリエア(株)および 農地所有適格法人サンファーム中山(株)