冷蔵コンテナを利用して、京都市中央市場から香港へ京野菜を試験輸出

 京都市中央市場は今年度、新たに京野菜の安定的な輸出の実現に向けて、京都市中央市場から国産農産物の最大の輸出先である香港へ試験輸出を行う。

本試験は、凸版印刷(株)と(株)炭化の技術支援を受け、輸送日数の長い冷蔵コンテナに多品目の青果物を積み込んで鮮度保持調査を行うとともに、香港市場のマーケティング調査も行うもの。
第1回目の試験では、今年初出荷された京のブランド産品「京夏ずきん」をはじめとする京野菜を輸出した、という。

冷蔵コンテナを利用して、京都市中央市場から香港へ京野菜を試験輸出
1 実施日程
平成28年8月4日(木) 第一市場発
8月10日(水)
香港で通関後,品質調査。以降,年度末までに10回程度実施予定

2 対象品目
京夏ずきん,賀茂なす,九条ねぎ,万願寺とうがらし,京みず菜 等
※ 試験の実施時期毎に,最適な品目を選定

3 輸出先 香港

4 調査内容
(1)冷蔵コンテナ混載便と鮮度保持資材を使用した京野菜の輸送試験
・各品目の冷蔵コンテナ便による輸出の適性調査
・鮮度保持資材や包装資材の効果測定
・最適温度帯の異なる京野菜の最適な輸送形態調査
(2)香港の量販店や飲食店における京野菜のマーケティング調査

5 実施主体 (株)ローヤル

6 協力 京都青果協会,凸版印刷(株),(株)炭化

<調査結果の概要(第一回目)>
1 5℃設定の冷蔵コンテナ混載便で香港へ輸出し、7日後に開封して品質を調査
2 過去の輸送で十分鮮度保持できなかった賀茂なすと京みず菜を含む全品目で、十分な鮮度保持を確認
3 引き続き、鮮度保持状況や香港の量販店における販売状況等を調査中