JR九州ファームが長崎県で初の農業参入、ハウス栽培によるアスパラガスなど

 JR九州ファームは12月22日、長崎県松浦市でアスパラガスとブロッコリーの栽培を始めると発表した。松浦市馬込地区に、アスパラガス約3.3ha(ハウス栽培)、ブロッコリー約2ha(露地栽培)を実施する。

2年かけて栽培面積を拡大し、5年後にアスパラガス約100トン、ブロッコリー約18トンの収穫を目標とする。アスパラガスは来年の10月から、ブロッコリーは来年の8月からの栽培を予定している。栽培開始するまでの間、JR九州ファーム社員は指導農家の農場で栽培技術を学ぶ、という。

松浦市馬込地区は、穏やかな丘陵地に平野部が点在する地域。対馬海流の影響を受けた海洋性気候を呈していることから、比較的温暖な地域でもあり、松浦市農業の中心地帯となっている。

長崎県のアスパラガス生産量は全国4位、ブロッコリーの生産量は全国6位、特に春のアスパラガス生産量は九州が大半を占めている。松浦市はアスパラガスを地域の振興品目と位置付け、生産量の拡大に取り組んでいる。