株式会社農業総合研究所とSGホールディングスグループの佐川急便株式会社は、生産者直送農産物の販路拡大をサポートする取り組みとして、長野県須坂市に続き、山梨県笛吹市においても佐川急便施設を活用した農産物出荷用の集荷場を開設した。
農業総合研究所と佐川急便は、2017年7月から長野県須坂市の佐川急便施設(長野営業所)を活用した集荷場運用のトライアルを行いました。
このトライアルで地元生産者に対して販路拡大に一定の効果が見込めたことから2019年1月から本格運用を開始しました。
同様のスキームを展開できるエリアを検討し、今回新たに7月1日より山梨県笛吹市で佐川急便の施設(甲州営業所)を活用した集荷場を開設しました。これにより長野営業所・甲州営業所の2カ所で農産物出荷運用を開始することとなりました。
このたび開始する山梨県では、桃やぶどうなどの果物の出荷がこれから最盛期を迎える中、農業総合研究所が提供する農産物流通プラットフォームと佐川急便の集荷場を活用することで、生産者は販路の拡大により収入源の増加が期待できます。また、都市部の消費者は新鮮な農産物を安価に購入することが可能となります。
■集荷場概要
・施設名称:佐川急便甲州営業所
・住所:山梨県笛吹市一宮町国分字築地920-1
・運用開始日:2019年7月1日
両社は、生産者が丹精込めて育てた良質な農産物を都市部などの消費地に鮮度を保ってお届けするために、農業総合研究所が持つ農業関連の経営ノウハウ、農産物のブランド化・6次産業化に係る創造力と佐川急便が持つ配送ネットワーク、温度管理された物流インフラを活用して、生産者の販路拡大を支援します。
これにより中山間地域の農業・農村の活性化にも寄与することが期待されます。これからも両社のもつ物流システム・ノウハウ、情報の共有化を図ることで生産者の流通展開の支援を強化してまいります。
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