韓国・キョンギ道(京畿道)の農業改良・普及サービス(Gyeonggi Agricultural Research and Extension Services)によると、2017年末時点で、都市農園は約320ヘクタール、参加者は552,000名になる、と推計されている。
なお、キョンギ道(京畿道)は、韓国の北西部エリアとなり、ソウルを除いた地域で、韓国で最も人口の多い自治体となる。
データによると、都市農園の数は、3年前と比較すると27.2%増加、参加者の数は83.8%も増加している。
空きスペースが農業に活用され、都市住民が食の安全・安心、農業に興味を持ち、実際に参加している人が増えている結果となった。自治体としても、都市農園のリスト化・情報公開を行い、新規農園の整備に対しても支援している。
都市農園の実施場所としては、コミュニティースペースが多く、全体の約48%を占める。多くの人が、週末だけ参加しており、農業と切り離された都市生活に対して、週末のレジャー感覚・気分転換のために参加する人も多いようだ。
その他として、公園の中が33.4%、学校が8.5%となっている。家庭内での農園は0.4%と非常に少なく、広い場所にて大勢の人が集まって農業を行う傾向にある。なお、韓国都市部では、ある程度の土地を確保できるため、建物屋上スペースを活用したものは0.8%と少ない結果となっている。
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