Oisixによる野菜トレンド予測。1位は「うしおな」に続き、カリフラワーやブロッコリーが続く

 オイシックス・ラ・大地株式会社が運営する「Oisix」は、毎週300品目の野菜を取り扱うバイヤーが独自の視点で選出した「2019年注目の野菜トップ5」を発表した。1位は「うしおな(ふだん草)、2位は「カリフラワー」となっている。

<2019年 トレンド野菜 予測ランキング>
 第1位 うしおな(ふだん草)
 第2位 カリフラワー
 第3位 ブロッコリー
 第4位 切り株えのき
 第5位 ミニねぎ
Oisixによる野菜トレンド予測。1位は「うしおな」に続き、カリフラワーやブロッコリーが続く
Oisixが選ぶ2019年にトレンドとなりそうな野菜第1位として選ばれたのは“うしおな”(ふだん草)です。うしおなはまだ一般にはほとんど知られていない野菜ですが、葉物野菜特有のえぐみがなく旨味があり、また、うっすらと塩味があるのが特徴で、一度食べるとまた食べたくなる不思議な野菜です。

味付けをせずとも素材本来の味を活かすことで十分おいしく調理できます。また、葉が柔らかく癖がないので炒め物や煮物など幅広く活躍します。


■カリフラワーやブロッコリーはヘルシー志向な方に大人気!
Oisixでは8月に販売を開始したカリフラワーをお米の代わりに食べられる「カリフライス」がヒット。発売直後には想定の2倍以上の売上を記録しました。

Oisixによる野菜トレンド予測。1位は「うしおな」に続き、カリフラワーやブロッコリーが続く
カリフラワーを米粒程度の大きさに細かく刻んでおり、見た目はお米のようなのでカレーと一緒に食べたりチャーハンにしたりと、様々なアレンジが可能です。

同量のご飯と比較すると糖質は24分の1、カロリーが6分の1(※)であることから、ヘルシーな食事を心がけたい方を中心にご支持いただきました。この傾向は来年も続きそうです。

※・・・ 日本食品標準成分表2015年版(七訂)より引用


また、現在、筋力トレーニングをする人の間でブロッコリーが密かなブームとなっています。現在はごく限られた方の間で人気が高まっていますが、有名アスリートやモデルがトレーニングの際に食べていると公言するなど、 2019年以降はよりその人気が一般化し、積極的に食べられる機会が増えるのではないかと考えています。


野菜の価格変動が激しかった2018年、最も平年より価格が高騰した野菜は?
■2018年、平年より最も価格が高騰した野菜は「ほうれん草」

独立行政法人農畜産業振興機構が調査する「野菜の需給・価格動向レポート」(https://vegetan.alic.go.jp/vegetable_report.html)によると、今年最も高騰した野菜は「ほうれん草で、次いでブロッコリー、ねぎ、ピーマン、小松菜となりました。

Oisixによる野菜トレンド予測。1位は「うしおな」に続き、カリフラワーやブロッコリーが続く
今年は天候不順や猛暑などの要因で野菜の価格が高騰し、総じて過去5年の平均価格より今年の平均価格が高い、という結果になりました。

その中でも最も価格差が大きかったのがほうれん草で、要因としては2017年冬の寒波と今年の猛暑により育ちが良くなかったこと、また今年の夏の猛暑により運搬時の傷みにつながりロスが増加、加えて9月に上陸した台風24号後の塩害の影響もあり、昨付に影響したと見られます。

2位のブロッコリーは昨年冬の寒波で生育が進みにくかったこと、また今年の夏の猛暑およびその後の雨量が多かったことにより、腐ったり傷んだりするなどの影響が出て流通量が減少したことが価格高騰の要因ではないかと思われます。

3位のねぎは7月~8月に猛暑により育成が滞ったことによりなかなか出荷数が増えなかったこと、また猛暑の影響で蕎麦やそうめんが多く消費され、薬味の需要が高まったことがさらに価格高騰に拍車をかけたと考えられます。


<算出方法>2018年平均価格」は2018年1月~10月までの各月の価格を平均化。「過去5年間の平均価格」は、2011~2016年の東京都及び大阪市中央卸売市場の価格を平均化。この二つの差額を算出。

<調査対象の野菜>ほうれん草、ブロッコリー、ねぎ、ピーマン、小松菜、里芋、なす、ごぼう、かぶ、きゅうり、にんじん、だいこん、はくさい、キャベツ、トマト(大玉)、レタス、たまねぎ、ばれいしょ

<データ引用元>独立行政法人農畜産業振興機構が調査する「野菜の需給・価格動向レポート」