サカタのタネは、株式会社ワビットと業務提携契約を締結し、2018年7月より『低コスト環境制御システム アルスプラウト』の共同実証試験を開始する。
環境制御システムは、植物工場の栽培には必須となる要素技術の一つであり、主に農産物の生産ハウス内の温度や湿度などを計測し、データを収集、機器を制御し作物に好適な条件を作り出すシステムのことです。
従来の環境制御システムは、大規模ハウス専用が主流で、日本の農業で多く用いられている小・中規模用ハウスの使用では初期に発生する設置コストが高く、また、トラブルが生じた際のメンテナンスが難しいなど課題がありました。
ワビットとの共同実証試験では、ハウスサイドなどの巻き上げ換気やカーテン開閉、温度管理などの簡易制御による省力化から、炭酸ガスやミスト装置などを駆使した収量増加を目指した多点制御までを行なっていきます
■『低コスト環境制御システム アルスプラウト』について
アルスプラウトシステムの計測・制御機器は、DIY 型の自分で組み立てを行なうキットで提供されることから、従来システムより初期の設置コストを抑えると同時に、メンテナンスも比較的容易です。
さらに、システムの収集データはクラウド上で集計し、パソコンやスマートフォンでハウス内の環境を把握し制御することが可能となります。
生産者目線で開発されたシステムにより、労力削減に寄与することができ、生産者はさらに攻めの農業経営を行なうことができます。
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