タイのチュラーロンコーン大学が約2,000万円を投じて、7階建てのショッピングモール(サイアム・スクエア・ワン)の屋上に都市型農業スペースを整備した。屋上菜園名は「サイアム・グリーン・スカイ」。
都市部エリアの建物の室内や屋上スペースなどにて、緑化だけでなく野菜の生産を行う同大学のパイロットプロジェクトであり、環境志向型アグリビルディング(BIA:building integrated agriculture)の実証プロジェクトでもある。
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屋上菜園は地域住民や利用者にとって癒し空間を提供するだけでなく、ヒートアイランドの抑制や室内温度の低下(約3~4度)にもつながる。同大学の試算では、本屋上菜園により1平方メートルあたり、年間で約7360円の電気代削減に貢献できる、という。
本菜園は3つのエリアに分けられ、中でも最先端技術の実証エリアでは、水耕栽培や多段式の垂直栽培、太陽光発電・蓄電システム、廃棄物を利用した堆肥生産、食用ハーブや飾り用の花、小規模だがお米も栽培されている。
その他、海外の植物を展示するエリア、ガーデニングエリアなどがある。周辺住民や利用者向けにワークショップも開かれ、水耕栽培の仕組みや野菜の生産から収穫までを体験学習できるようなプログラムも開催される。
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