遊休施設を活用した植物工場が稼働。自社にて研究開発・測定設備を構築(日本山村硝子)

 PETボトル・キャップやガラス素材の製造などを行う日本山村硝子が、兵庫県尼崎市にて遊休施設を活用して設置した完全制御型植物工場を稼働させ、各種葉菜類の販売を開始した。

色味などにも特徴のある希少野菜など、顧客の要望を取り入れながら数年間かけて開発してきた品種を採用し、顧客の業務用向けに数百株/日の販売を行う。販売先は大手中食・外食産業となる。施設の生産量は年間で約140トン、販売売上を1億円以上を目標に設定しており、事業開始までの投資額は約5億円。

 また生産施設とともに研究センターも稼働させており、今後は独自の栽培技術や装置に関する研究開発、栄養価の高い機能性野菜や薬用植物の実証栽培などを行っていく予定。生産した野菜の菌数や栄養価などの安全管理体制などは自社に測定設備を配備し、納品する野菜の品質を管理する体制を構築している。