秋田でも植物工場にてアイスプラントの通年栽培を実現。最低でも日産500パックを出荷する計画:横手精工

秋田県横手市の電子部品製造会社である横手精工(資本金3億1500万円)が4月から、同市平鹿町中吉田の平鹿工場で野菜の生産を始めた。高級葉物野菜のアイスプラントを水耕栽培し、6月1日から東京都内の食品製造・卸売会社に出荷する。初年度の売り上げ目標は1億円。県農畜産振興課によると、生育環境を制御できる工場で野菜を栽培する「植物工場」の稼働は県内で初めて。
 
秋田でも植物工場にてアイスプラントの通年栽培を実現。最低でも日産500パックを出荷する計画:横手精工
 
栽培室は工場2階の約1千平方メートルビニールハウスを8棟設置、まず6棟を稼働させた。内部には4段の棚を並べて常時2万3千株のアイスプラントを栽培する。種まきの60日後には出荷に適した150グラムに成長、60グラム入りのパックで1日少なくとも500パックを出荷する計画。従業員6人が管理や収穫に当たる。
 
 
ハウス内は温度や湿度を一定に保ち、照明は、液晶テレビのバックライトに使われる「HEFL:ハイブリッド電極蛍光管(詳細は日本アドバンストアグリHPを参照)」を使用。白、青、赤など波長の異なる光の中から、作物別に最も適した光を選んで当てることができるほか、一般の蛍光灯に比べて発熱や消費電力が少ない。養液は水耕栽培用の市販品に食塩を混ぜ、タンクからパイプで供給する。
 
 
同社は東芝ファイナンス(株)から、施設/資材をリース契約にて植物工場を建設。計画では投資額:約2億2千万円程の大規模な完全閉鎖・人工光の植物工場を最終的には建設する計画(うち、半分を補助金<リース支援事業>でまかなっている)。
 
 
周年栽培が可能なことは植物工場栽培によるアイスプラントの強みではある。しかし、ハウス・露地栽培によるアイスプラントも先行しており、一定の販路を確保しつつある。こうした商品との差別化や価格競争に飲み込まれないためのブランド力なども必要となってくるだろう。また大規模生産になればなるほど、販路の開拓が難しくなる。種の播種から収穫までの生産管理コストを削減し、顧客にまで届ける流通・マーケティング戦略をいかに展開していくのか、この点が重要なポイントではないだろうか。
 
 
※ 秋田魁新報社WEBニュースより