蝶理、デリカフーズの廃棄野菜で衣料品の染色へ

 蝶理は野菜で染色した衣料品「ベジタブル・ナチュラルダイ」の染色原料調達で、外食産業向けなど業務用カット野菜の国内最大手、デリカフーズと連携したと発表した。

デリカフーズが廃棄していた野菜の皮や外側の葉などをもとに、天然由来の染料を取り出し、製品に活用する。

蝶理が開発したナチュラルダイは、染料の9割に植物など天然由来の成分を使い、有機コットンや再生ポリエステルなど環境負荷の低い布地を染色する商品となっている。

同社の天然染色技法「ナチュラルダイ」は、売上規模が約10億円。ナチュラルダイは、株式会社シオンテック社が開発した「新自然染色法」を用いて染色した天然色素染め製品で、蝶理MODA株式会社が商標を保有している。

 デリカフーズは国内5工場で野菜の加工を行っており、1日に10トン近い廃棄物が発生するため、キュウリやニンジンなど13種の野菜や果物の廃棄物を蝶理が随時調達し、天然色素を抽出する。