農家の超短期・求人マッチング、デイワークアプリ『シェアグリ』をリリース

 株式会社ガイアックスの出資先であり、農業人材のシェアリングを推進する株式会社シェアグリは、農業に特化したデイワークアプリ『シェアグリ』をリリースした。

シェアグリは、農家の超短期求人マッチングを実現することで、農業に興味を持つ人に対し、「その日だけの農作業」を可能にしました。

都心部と地方、また地域内で農業人口をシェアリングすることによって農業の人手不足問題の解決を目指すとともに、ライフスタイルの一部に農業という選択肢を提供していきます。

農家の超短期・求人マッチング、デイワークアプリ『シェアグリ』をリリース
●シェアグリとは:農業人材のシェアリングによって繁忙期の人手不足問題を解決
繁忙期と閑散期の差が大きい農業では、繁忙期の人手不足問題が深刻です。特に不足しているのは技術や資格を有さない単純労働者で、通年での雇用継続は資金面から困難であり、短期雇用のニーズが存在します※1。

シェアグリは、農業体験をしたい人と農家をマッチングし、人手不足を解決する、農業人材シェアリングサービスです。農家が出す求人は、繁忙期の作業者を募集する「超短期求人」という日本初の新しい仕組みです。

シェアグリ利用者は提携先農家で仕事をすることによって農作業を楽しみながらお給料を貰うことができます。
また、シェアグリを通じて農家との継続した関係性を築くことで、農業関係人口の創出、消費・地域活動を通した地域活性化にもつながります。

現在シェアグリを導入する農家は千葉県、長野県、沖縄県など全国に8県、約30件の農家の求人が存在し、今年中に全都道府県に拡大する予定です。


※1:農業における人手不足等 に関するアンケート調査 結果(公表版)
https://www.e-kanoya.net/htmbox/nousei_suisan/data/hitodebusoku_anke_kekka_h30.pdf


●サービス背景①:人口減少・高齢化により農業の担い手が不足
農業人口の減少による深刻な人手不足の状況を解決する手段としてシェアグリが注目するのが関係人口の創出です。

「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のことを指します。

人口減少・高齢化による農業の担い手不足という課題を、「関係人口」と呼ばれる地域外の人材が担い手となり課題を解決します※2。

シェアグリは、都市部から来た人が地方圏の農家ではたらくことで人と人のつながりをつくり、第二のふるさとをつくることで「帰る理由」をつくり、長期的な農業関係人口を創出します。

※2:地域への新しい入口「関係人口」ポータルサイト http://www.soumu.go.jp/kankeijinkou/


●サービス背景②:週末農業のニーズが高まり、医学的にも健康を促進するとして注目を浴びる
東京都が都民を対象に行った調査によると、農作業体験をしたいと考えている人は全体の56%にのぼり、年代別に見ると20歳代68%、30歳代63%と若い世代の間で農作業体験のニーズが高まっています。

そこで人々の人気を集めているのが小面積の農園を借り受ける「市民農園」ですが、特に大都市おいて市民農園は供給不足となっており、競争率についても、東京都特別区では2.6倍となっています※3。

また、順天堂大学とNTTコミュニケーションズ株式会社は、農作業を行うことでストレス軽減を実現する「アグリヒーリング」の効果を医科学的に確立した手法をより広く普及させるため、ICTを活用したストレス測定システムの開発を行う実証実験※4を開始しています。

農業初心者にとって、競争力が高く、自ら管理し続ける必要がある農地借入れは敷居が高いですが、数回程度シェアグリを利用することで手軽に農作業を体験することができ、ストレス軽減など健康を促進することもできる、新たなライフスタイルを提案します。


※3:http://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h22_h/trend/part1/chap3/c3_02.html

※4:プレスリリース「順天堂大学とNTT Comが農作業によるストレス軽減に関する実証実験を開始」https://www.juntendo.ac.jp/news/20181107-01.html