コメダホールディングスは、三菱商事株式会社との間で業務・資本提携を行う。今後はコーヒー豆の調達、海外事業展開、データマーケティング機能など多岐に渡って協業を図っていく、という。
1.本業務・資本提携の目的及び理由
当社グループは、「私たちは、”珈琲を大切にする心から”を通してお客様に”くつろぐ、いちばんいいところ”を提供します」の経営理念のもと、お客様を最優先に考え、コーヒーやパンなどの食材の品質・信頼性の向上、居心地の良い清潔で快適なお店づくりに、フランチャイズ加盟店と一体となって取り組んでおります。
当社グループは、50周年を契機に、これからの成長を見据えて、昨年より”心にもっとくつろぎを”プロジェクトを開始いたしました。
これは、「くつろぐ、いちばんいいところ」を持続させるための「KOMEDA COMES TRUE.」を合言葉にしたコメダ式サステナビリティ活動です。
また、当社グループは経営方針を店舗運営にとって一番大切なQSC(信頼の品質、スピーディで心地よいサービス、清潔で快適な環境)のそれぞれの概念を進化させ、Q:もっといいもの、S:もっといいこと、C:もっといいところ、といたしました。
今後も当社グループは、新たな経営方針のもと、外部環境の変化に柔軟に対応し、お客様の店舗体験価値を高めるとともに、事業領域を拡大してまいります。
一方、三菱商事は、グローバルネットワークと全産業に跨る総合力を活かし、広範に亘る分野で多角的に事業を展開しています。
特に、当社の事業領域に近い食料品分野において、環境・安全性を重視したサステナブル(*1)・トレーサブル(*2)な食料事業や、インドネシアやミャンマーなど新興消費市場での食品関連事業の展開、さらには、データを活用した消費者価値創造等に取り組んでいます。
既に当社グループは、コメダ式サステナビリティ活動の取り組みとして、2018年9月より三菱商事の協力のもと、コーヒー、ココア、ナッツ類などについて世界トップクラスのシェアを誇り、サステナビリティ・トレーサビリティを重視した農業生産・集荷・製造加工までのバリューチェーンを構築している農産物事業会社Olam International Limitedから、サステナビリティに配慮したコーヒー豆の安定的な調達を始めております。
今後は、サステナビリティ活動分野以外にも、三菱商事の国内外の様々なネットワークを活用し、既存ビジネスの連携強化や新たな事業機会の創出に取り組むことが企業価値向上に繋がるものと判断したため、業務提携を行うことといたしました。
また、業務提携を円滑かつ確実に進めること及び長期的なパートナーシップを構築することを目的として、併せて資本提携も実施することといたしました。
その方法については、この資本提携が業務提携と一体として実施されるものであり、迅速かつ確実に実施することが求められること、自己株式を有効活用するという観点から、第三者割当による自己株式処分が合理的であると判断いたしました。
*1.人間・社会・地球環境の持続可能な発展を意味します。
*2.原料生産から加工・製造・流通などの生産履歴を追跡できることを意味します。
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