植物工場の技術ノウハウを持つ、千葉大学が提案した「極東ロシアの未来農業に貢献できる領域横断型人材育成プログラム」が、文科省の「大学の世界展開力強化事業~ロシア、インド等との大学間交流形成支援~」に採択された。
本プログラムでは、最大規模の植物工場を有する千葉大学環境健康フィールド科学センターを中心に、未来農業ビジネスの一つで先進型園芸施設である、人工光型植物工場、太陽光利用型植物工場の計画、生産から販売までのマネジメントに関わるプロフェッショナルな人材を日本とロシアが共同して育成していく。
農学だけでなく、工学、理学、経営学、栄養学、環境学など多様なバックグラウンドを持つ人材が、本プログラムに参加することで、未来農業ビジネスの展開に必要な技術と知識を身につけ、新たな企画を提案できる能力を持つ人材を育成することを目的としている、という。
具体的には、ロシアの大学に在籍する学生と千葉大学に在籍する日本人学生で、プレ修士(学部2~4年生)、修士課程、博士課程を通じて、サンドイッチプログラムに参加する学生を主たる対象とします。
千葉大学で実施するコースは、人工光型植物工場を中心とした8週間のA-Trainingと、太陽光利用型植物工場を中心とした16週間のS-Trainingの2つの系統で実施します。
いずれのコースも、未来農業に関わる知識(植物生理、栽培管理、環境調節、デバイス開発、マネジメント、マーケティング等)の講義、演習に加えて、企業と連携して技術を修得するフィールドワークやインターンシップ等様々なテーマでの研究をチームで行うプロジェクトワークで構成されます。
今年度は、事前学習として派遣・受入の短期プログラムを実施予定です。
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