眼科医療機器メーカーのニデックが、生育環境を人工的に制御して野菜を栽培する「植物工場」の研究に取り組んでいる。栽培条件により特定成分を増減することもでき、商品価値を高めた野菜の生産が見込めるという。研究成果として6月1〜30日に蒲郡市内のレストランで提供する。 同社では、将来の健康関連産業の発展をにらみ、三年前から植物工場の事業化に向けた調査を始めた。昨夏、雑菌の流入を抑えて照明や温湿度を制御できる試験室を設置。現在は液体肥料を循環させたプランター風の装置で、洋食に使うグリーンマスタードやルッコラなど6種を計700株ほど栽培している。 これまでに、これらの6種を含む約20種の野菜を試験栽培。肥料のやり方を調整することで、カリウム含有量を5分の1〜8分の1に抑えたコマツナやフリルレタスの栽培にも成功した。腎臓疾患で摂取制限している人の需要が見込めるという。また光量や温湿度、二酸化炭素(CO2)濃度を調整し、野菜に含まれる目に良いとされるアントシアニンの含有量を高める方法の研究も進めている。 レストランでの提供は、健康関連産業の振興を目的に地元企業でつくる協議会の企画の一つ。期間中、ラグーナ蒲郡フェスティバルマーケット内の「イタリアンレストラン&ビュッフェWASHAGANCHI(ワシャガンチ)」のメニューに植物工場の野菜を使ったサラダワッフルが登場する。<参考:中日新聞より> ]]>
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