北海道帯広市を拠点とする土谷特殊農機具製作所では、コンテナ型の植物工場を稼働させた。特徴は「冷熱エネルギー利用型」となっており、冬場に氷らせた氷の冷熱エネルギーを温度管理に利用する。
植物工場は海上コンテナを改良したもので、サイズ的には40ftコンテナを約2.5倍にした形で、床面積は約72m2となっている。
内部のシステムは、他社の植物工場プラント同様。ウレタン断熱材を採用し、高度な機密性を確保することで、冬場が厳しい北海道でも、内部の蛍光灯が発生させる熱だけでも十分、栽培できる適温になる、という。
他社と異なる点は、氷蓄熱空調システムを採用することで、冷やした空気をパイプで施設内に送り込み、栽培室内を常に25℃前後に維持することができる。これにより、空調コストの削減につながる。
本施設の生産量はリーフレタス換算で、1日100株程度。コンテナ型により移動性・稼働工事の短縮メリットもあり、国内外へのプラント販売も計画している。稼働しているコンテナ型植物工場プラントの場合、販売価格は約3,500万円を予定している、という。
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現