株式会社浪速工作所は、株式会社カンブライトと共に、小ロット多品種の缶詰が作れる世界初(※当社調べ)の缶詰巻締め機「CANメーカー」を開発した。商品は2021年4月、フクシマガリレイ株式会社から発売を予定している。
■世界初の缶詰巻締め機「CANメーカー」特徴
・小ロット(100個~)生産可能
・缶のサイズ変更時はワンボタン
・メンテナンスを遠隔で対応するため、機械がわからなくても導入可能
■これまでの缶詰巻締め機の課題
・大量生産用の大型で高額なものか、開発用の耐久性のないものしかなかった
・缶サイズ変更時はエンジニアが半日以上かけて調整していた
従来、缶詰は大量生産が前提でしたが、「CANメーカー」の登場により、小ロットで生産可能になりました。またワンボタン、遠隔で調整できるようになり、エンジニアがいなくても問題なく生産できるようになっています。
■「CANメーカー」を使用した缶詰事業の可能性
1. 就労の機会を増やす
機械の知識がなくても使用でき、また難しい作業が苦手な人でも扱えるよう設計しました。まさに誰でも扱える機械であり、その簡便さが評価され、京都府の就労支援施設での導入が決定しています。
健常者・高齢者・身体障害者を問わず誰でも使えることは、雇用創出に役立ちます。
2. 地方の活性化
田舎に仕事(産業)があれば、田舎で生活したい人は沢山います。缶詰は「長期保存できる」「規格外の食材で作れる」「どこでも持ち運べる(売れる)」商品なので、ECサイトや海外に向けて販売する事が可能です。その地域特有の食材を使い、様々なアイデアで商品を作り、付加価値の高い商品を世界に向けて発信できます。
他にも、コロナ禍で困っている外食産業などが新たに缶詰を製造することも可能です。
食品ロスをなくしたいという想いで始まった小規模の缶詰製造業カンブライトと、機械メーカーの浪速工作所と、フード機器の専門メーカーフクシマガリレイがタッグを組み、食品業界に革命を起こします。
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