営農支援ツール「アグリノート」を企画・運営するウォーターセル株式会社は、農産物の集出荷事業者、食品メーカー、農業資機材メーカー、行政機関などの農業生産者と直接関わるみなさまを対象とした新サービス「アグリノートマネージャー」を、今夏より提供する予定となっている。
《アグリノートマネージャーとは》
生産者が営農支援ツール「アグリノート」に保存した営農データの共有を受け、集計やダウンロード、編集、代理入力などができるクラウド型のITサービスです。生産者と一体となって効率的・効果的な営農データの活用ができます。
《誰のどんな役に立つか》
・JA職員
・部会員
・産直市場や食品メーカーの集荷担当者
・地方自治体の普及指導員
・資機材メーカーや販売店の営業担当者
・多数の農業生産者と直接関わるお仕事をされているみなさま
アグリノートマネージャーは、こうしたみなさまの業務における生産者の営農情報の収集・集計と組織内外との情報共有にかかる時間と手間を大幅に削減するとともに、データに基づくより効果的なコミュニケーションを実現します。
《活用例》
・生産者の作付品種や面積、播種・定植日を把握し、品種ごとの収穫量と収穫時期を予測する
・栽培期間中の生育調査情報や防除、施肥の情報を把握し、収穫量と収穫時期の予測を修正したり、収穫物の品質を予測する
・農作業の時期や内容を把握し、効果的な栽培指導、栽培支援を行う
・栽培期間中や収穫直後に、収穫物の農薬使用履歴の適否判定を行う
・生産者からの聞き取りや巡回調査後に、生産者の代わりに農作業や生育調査結果等の記録を作成・編集・保存する
《特徴》
アグリノートマネージャーの活用には、生産者からのデータ共有が不可欠。生産者の理解と協力を得やすい仕組みが特徴です。
アグリノートマネージャーとのデータ共有の可否や範囲は、生産者がコントロール
アグリノートマネージャーとのデータ共有は、アグリノートを使う生産者の側から申請する方式。生産者の同意なく、マネージャーの側からデータ共有を強制することはできません。
また生産者は、出荷先Aと出荷先Bのように複数のアグリノートマネージャーとデータ共有を行うことができ、かつ、データ共有をするアグリノートマネージャーごとに、共有するデータの範囲やデータの編集可否の制限を設定できます。
アグリノートマネージャーから、生産者のアグリノート利用を支援できる
生産者の許可があれば、生産者のアグリノートの基本情報(作付や圃場、機械、農薬、肥料など)や各種記録をマネージャーから作成・編集できます。
生産者のアグリノート導入・定着に不安がある場合も、マネージャーから積極的に支援できます。
《本サービス開発の背景》
ITを使って営農情報を管理できたら、どんなに便利だろう。そんな生産者の声から生まれた営農支援ツール「アグリノート」は、今年、10周年を迎えます。まだまだ発展途上のサービスですが、会員数も1万件を突破し、生産者の間で着実に広がりを見せています。
そんな中、アグリノートで管理されているデータに対する関心も高まっています。取引先の生産者の営農情報をデータで共有してもらえたら、取得や集計にかかる手間は大きく削減されるのではないか。そしてそれは生産者にも情報提供の手間が減るメリットがあるのではないか。
生産者を取り巻く人たちのそんな声を背景に、アグリノートマネージャーの開発が始まりました。情報をデータにして使える状態にし、必要な人たちで共有する。アグリノートマネージャーは、アグリノートの提供当初から変わらないこの仕組みを、より範囲を広げて提供します。
●コーポレートサイト
https://water-cell.jp/
●アグリノート公式サイト
https://www.agri-note.jp/
●アグリノート米市場特設サイト
https://lp.agri-note.jp/kome-ichiba/
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現