天然甘味料ステビアの栽培・加工販売で知られる米農業関連大手のステビア社は2012年4月18日、世界4位の人口規模(約2億3700万人)を誇るインドネシア市場に進出する計画を明らかにした。
ステビアはキク科の多年草植物で、葉に含まれる甘味成分ステビオサイドを抽出して、甘味料ステビアが作られ、糖尿病治療やダイエットにも利用されている。
同社はインドネシアの北スマトラ島に、ステビアの試験栽培を行うほ場を開設し、年内の収穫を目指す。ほ場は2ヘクタール規模から始め、来年からはほ場規模を拡大する計画だ。
インドネシア市場への進出について、同社は米国に次ぐ世界4位の人口規模に加え、国民一人当たりの砂糖消費量が19キロと多く世界3位の砂糖輸入国であること、さらにはインドネシアでは、糖尿病患者数が世界4位と多いこともステビアの需要が見込めるとみている。
インドネシアで試験栽培を開始するには今がいいタイミングで、ステビア抽出工場など完全なサプライチェーン網を構築したい、という。
ステビア社 https://www.stevia.co/
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現