【記事追加:太陽光発電導入・実験用ビニールハウスに電力供給】水耕栽培などの養液を外に排出しない循環型農業システムを開発:東洋バルヴ

バルブ製造の東洋バルヴ(株)は、長野県茅野市にある同工場の敷地内に太陽光発電システムを設置した。同社は水耕栽培など養液栽培用に開発した水処理装置も製造・販売しており、今後、この装置を使ってイチゴやトマトを水耕栽培している実験用ビニールハウスに電力を供給する
 
 
太陽光パネルは、実験用ビニールハウスに隣接する西向きの斜面に設置した。設置面積は245平方メートルで、最大発電能力は40キロワット。電力はハウスのほかに、水処理装置事業を担当する環境事業推進部の事務棟にも供給し、余剰電力を電力会社に売る。既にハウスで使う冷房のコスト削減に効果を発揮しているという。
 
 
水処理装置は「ピュアキレイザー」の商品名で、養液栽培用は2008年に商品化養液中の有害な有機物や菌を除去して循環利用し、肥料や水を節約できる。同社は「東日本大震災で被害を受けた農業分野の復興策として注目されている植物工場と太陽光発電との併用を提案し、水処理装置の販売拡大につなげたい」(環境事業推進部)としている<参考:信濃毎日新聞>
 
 
=====(以下、2010年1月10日の記事)=====

バルブメーカーで、除菌・浄化水処理装置などを開発している東洋バルヴ(株)では、肥料などを含む養液を再利用し、外に排出しない循環型農業システムを開発。再利用の際にも、独自開発した水処理装置「ピュアキレイザー」で、オゾンや紫外線、光触媒を活用して養液中の菌を除去しながら、養液の濃度を一定に保ちながら循環させる
 
 
農協とイチゴ栽培の実証実験をしたところ、養液中の酸素量が増えて生育が早まり、年間の収穫量が3割程度増えることも確認できたという。循環する養液は作物が養分を吸収して濃度が下がるため、養分を追加する装置を取り付けて一定に保つようにしなければならないが、通常のハウス栽培の場合、養液は使用後、全体の3割が川などに排出していると言われており、環境負荷の軽減やコスト削減(肥料を余分に使用しないため)といった、様々なメリットが期待されている。
 

 

 
※ 追記(2010.1.27)
金井隆治常務によると「農業分野など環境事業の売上高は現在、全体の1%程度だが、5年以内に2〜3割まで引き上げる」という。 
※ 日本経済新聞(2010/01/08)、同社HP等を参考に記事を作成